株式公開までの準備について

株式の上場をすることで、社会的な信用力の向上、資金調達力の向上、優秀な人材の確保などなど、多くのメリットをもたらしますよね。意欲的に企業の成長を望んでいる経営者にとっては、嬉しいことです。でも、株式上場をするということは多くの株主に対する責任が発生することも意味します。ですので、株主が要求する資本コスト以上の利益を上げ続けなければならない重い責任を今まで以上に負うのは当然のこと、株主に対する報告にはスピードと正確さが要求されますよ。そして上場するためには、株主や株式市場に対する開示を適切に行うこと、そして、継続的に企業活動を維持するための内部統制の推進をする必要があります。そのほかにも取り組まなければならない事項はたくさんあります。ずらずら~と書き出しますね☆もちろん細かく言い出せば、もっとやるべきことはありますが、主要なものだけでもこれだけのことに取り組まねばなりません。うんざりしてしまう方も多いかもしれませんね(^^;)もそも株式会社とはこういうルールに乗っ取って運用すべき組織であるんです。

株式公開までの準備

  • 予算実績管理の強化(最終目標は5%以内)
  • 予算編成フロー
  • 10日以内の月次決算(試算表)の早期化
  • 取締役の利益相反取引解消、兼務解消
  • 内部監査の体制確立と実施
  • 常勤監査役の選任をして監査役会を置く
  • 就業規則の見直しや諸規程文書の整備
  • 業務フローの作成と運用
  • 売上計上基準
  • 原価計算設計と導入
  • 定款の見直し
  • 社内IPOプロジェクトチームの発足
  • 資本政策の最終確認、安定株主対策
  • 中期事業計画書と経営ビジョンの策定
  • 監査法人の指名、監査証明書
  • 登記事項の確認
  • 主幹事証券会社の指名
  • 契約書、重要会議の議事録整備
  • 労務問題の解消(残業問題)
  • 申請書類の作成
  • 稟議システムによる適切な職務権限の運用
  • 情報管理体制の強化

株式上場にかかる費用

上場準備の費用はどのくらいなのでしょうか。その辺に関して、少しばかり触れていきましょうね!!多くのベンチャー企業が上場を目指していると思いますが、事業計画書の中で上場するための費用を見込んでいない会社がよくあるそうです。本来であれば、上場の何期か前くらいから、上場費用を販売管理費に予算としてあげておく必要があります。その上場準備コストを吸収しても増益になる収益性が、上場前に求められる、ということは当たり前のことと思っておいたほうがいいですよ。では、上場準備費用は、どの位を見込んでおけばいいのでしょうか??

監査法人費用
本監査1回1000万円×2年分、ショートレビュー数百万円
証券会社コンサルティング費用
500~1000万円
IPOコンサルティング費用
500~1000万円
有価証券届出書/目論見書等印刷費
1000万円
株式事務代行費
500万円
上場手数料
300~2000万円
上場年賦
60~150万円

その他にも公告費用や払込手数料などがかかりますが、おおよそ5000~7000万円程度の上場費用がかかることになります。これらの上場費用を何期か前から販売管理費などに計上するようにしておくことが必要です。これらの上場準備費用を見込んでいなかったことで、利益が思っていたより下回ってしまい上場を延期せざるを得ないケースもけっこう多いものですので。また、上場後は内部統制としてJーSOX法に対応するためのシステムなどを整備するために、更に5000万円~1億円ほどをバッファーとして見込んでおく必要もあります。ですから、経常利益1億円規模で上場を計画している場合には、経常的な活動以外の費用で利益がオサラバしてしまう危険性がありますので、このあたりは細心の注意を払って予定しておいてください!!!

最後にご挨拶

いやいや、長いことお付き合いいただきまして本当にありがとうございました!!!ベンチャーキャピタルで働くと、非常にさまざまな経験ができます。特に、私がこの仕事で面白いと思うのは、やはり様々な会社のTOPの方々と対等に話をさせていただけるという点です。もちろん、対等に話すには、自分は経営陣よりも多くの知識を持っていないといけません。知識が少ないと思われたら信用されませんし、言い方は悪いですがナメられてしまいますよね。なので、日々さまざまな媒体にアンテナを張って、毎日の日本の経済動向や世界の経済動向、ニュース、芸能情報まで、ありとあらゆるものを自分の知識として取り入れるために、努力しています。一見関係なさそうな分野の知識もある程度持っておくことで、さまざまな性格の経営陣とスムーズに話を進めることができるわけです。しかしながら、最終的にこの職業では、パートナーとなった会社を上場させなければ意味がありません。我々も利益を上げなければいけない立場にあります。ですので、もちろん一番勉強なければいけないのは、日々の仕事で活用できる知識、そして体当たりでの経験であります。ある程度度胸がないとできませんから、度胸をつけるためにも日々体当たりです(笑)このサイトはベンチャーキャピタルに興味を持っているさまざまな立場の方に読んでいただきたいなと思います(^^)

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